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AWTコンポーネントの利用

JavaでGUI部品を利用するには以下の4つのステップを踏む.

  1. コンポーネントの作成:GUIコンポーネントは他のJavaのオブジェクトと同 様に,コンストラクタを呼び出して作成する. コンストラクタがどのような引数を必要とするかについて,ここに全てを書き下すことは 意味がないのでオンラインマニュアルなどを参照して欲しい.

    例えば,''Quit''を表示するButtonコンポーネントを作成するには次のように 行う.

    
        Button quit = new Button("Quit");
    
    コンポーネントは通常,アプレットの init()メソッド内で作成される.

  2. コンテナにコンポーネントを追加:コンテナはGUI部品を配置するための見 えない枠のようなものであり,全てのコンポーネントはコンテナの内部に置く必要がある. Javaにおけるコンテナは全てjava.awt.Containerのサブクラスである. これまでに利用しているAppletもコンテナである. コンテナはそれ自身がコンポーネントなので,コンテナの中にコンテナを配置(ネスト) することにより,より複雑な利用法が可能である.

    コンテナには,add()メソッドを用いてコンポーネントを追加する. 例えば,アプレットにquit()ボタンを追加するには,次のように記述する.

    
        this.add(quit)   /* this はなくても良い */
    
    LayoutManagerを用いてコンポーネントの配置を自動的に決定する場合には, add()メソッドに,さらにコンテナ内での位置などを指定する引数が加わる場合も ある.

    コンテナへのコンポーネントの追加もアプレットのinit()メソッド内で行うのが 一般的である.

  3. コンテナ内部のコンポーネントの編成あるいは配置:続いて,コンポーネン トの位置と大きさを設定し,GUIの外観を調整する. setBounds()メソッドを用いて,各コンポーネントの位置と大きさを,直接指定す ることもできるが,多くの場合はLayoutManagerを用いて自動的に配置する.

  4. コンポーネントが発生するイベントの処理:GUIコンポーネントは,第3章で 学んだマウス操作やキーボード操作といった低レベルのイベントに応じて,それぞれに定 義されたイベントを発生する. 例えば,Buttonオブジェクト上でマウスボタンをクリックすると,その MouseEventは,ボタンにActionEventというイベントを発生させる.



U-GM\murao 平成14年7月5日