DNS の設定
1. resolv.conf の設定
国際文化学部の計算機では,ns.cla.kobe-u.ac.jp(133.30.244.1) をDNS サーバとして指定する. UNIXでは,/etc/resolv.conf に以下のように指定する.
domain cla.kobe-u.ac.jp nameserver 133.30.244.1
これは国際文化学部のDNSサーバであり,すなわち, 情報論講座以外のネットワークのDNSサーバでもあるため, ここに多量の名前問い合わせが発生することは好ましくない.
もし,情報論講座内に相当数の計算機があり,これらが全てDNSサーバを参照するのであれば, DNS のキャッシュサーバを起動したほうが良い. キャッシュサーバは,基本的には問い合わせを上位の DNS サーバ (ns.cla.kobe-u.ac.jpやns.kobe-u.ac.jp)にフォワードする(forwarder). 同時に,これをキャッシュすることにより,頻繁に同一のホストに対する問い合わせがある場合の ネットワークの負荷の発生とレスポンスの低下を防ぐ.
2. その他の設定
なお,計算機によってはこれだけでは DNS サーバを参照しない場合がある. FreeBSD では /etc/host.conf,Red Hat Linux では /etc/nsswitch.conf に,ホスト情報の検索に DNS を利用することを 指定しなければならない. 例えば,RedHat Linux では /etc/nsswitch.conf 内の hosts の行を以下のようにする必要がある.
hosts: files nis dns
ここで nis は NIS のデータベースのことである. これより,ホスト情報については(1)ローカル(/etc/hosts),(2)NIS, (3)DNSの順に検索されることが分かる.
ここでは RedHat Linux を例に取ったが,異なる OS では異なる名前のファイル で検索順などを指定する場合が多い. うまく DNS を引けない場合には,この辺りの設定を疑ってもよかろう.
3. 設定の確認
DNS のクライアントとして正しく設定できたかどうかは nslookup コマンドを用いて調べることができる. まず最初に nslookup を起動すると DNS サーバの名前が表示される. これが正しくない場合には /etc/resolv.conf が正しく設定されて いない可能性がある. プロンプトに続いて適当な計算機の名前を入力し,IP アドレスが引けるか, 逆に IP アドレスからホスト名が引けるか確認してみよう.
% nslookup Default Server: ns.cla.kobe-u.ac.jp Address: 133.30.244.1 > www.kobe-u.ac.jp Server: ns.cla.kobe-u.ac.jp Address: 133.30.244.1 Non-authoritative answer: Name: www.kobe-u.ac.jp Address: 133.30.9.12 > 133.30.9.12 Server: ns.cla.kobe-u.ac.jp Address: 133.30.244.1 Name: www.kobe-u.ac.jp Address: 133.30.9.12 >