サーバ側のプログラムでリモートオブジェクトをネーミング・サービスに登録するには,
java.rmi.Namingクラスのbind()またはrebind()メソッドを用いる.
この二つのメソッドは,bind()ではすでに同じオブジェクトリファレンスで登録
されたリモートオブジェクトがあった場合はエラーになるが,rebind()の場合は
エラーにならずに新しいものに置き換えるという違いがある.
bind()やrebind()の第一引数には,オブジェクトの場所をURL形式で以下
のように指定する.
//host:port/name
ここで host はリモートオブジェクトが動作している計算機の名前であり,これ
を省略するとローカルホストが用いられる.
port はネーミング・サービスがサービスしているポート番号で,
章でRMIレジストリを実行する際に指定したポート番号などを
指定する.
これを省略した場合にはデフォルトのポート番号である 1099 が利用される.
nameはリモートオブジェクトに対応した任意の文字列で,プログラマが自由に指
定することができる.
bind()やrebind()の第二引数には,登録するリモートオブジェクトを指定
する.
例えばあるリモートオブジェクト obj を csux05 という名前の計算機の
ポート番号 1100 に,HelloObj という名前で登録するには,以下のよ
うに記述する.