実際に分散オブジェクトはどのように実現されているのだろうか. 少し詳細を見てみよう.
まず,代理オブジェクトにおいて実現されているメソッド,すなわち,リモートオブジェ クトに実装されているうち,リモートメッセージで呼び出し可能なメソッドを,クライア ントとサーバで共有するために インターフェイスの定義を行う.
インターフェイスはJava RMIやHORBにおいてはJavaのinterface
を用いて定義され
る.
CORBAではIDL(Interface Definition Language)という専用の言語を用いてインターフェ
イスを定義する.
インターフェイス定義を専用のコンパイラを用いてコンパイルすることにより,クライア
ント側で用いられる スタブと呼ばれるコードと,サーバ側で用いられる スケ
ルトンと呼ばれるコードを得ることができる(図).